ダム工学会 活性化推進小委員会
中部・近畿地区連絡会幹事
中部・近畿地区連絡会では、第2回中部・近畿地区現場見学会及び講演会を以下のとおり平成19年12月7日に太田川ダムで開催し、無事終了しましたので御報告致します。
当日は、11時に掛川駅を出発し、講演会会場となる森町文化会館ミキホールに向かいました。会場にて、まず幹事を代表して中部地整高橋広域水管理官および今回の見学先を代表して静岡県建設部河川砂防局の鈴木河川企画室長より、それぞれご挨拶を頂きました。その後、静岡県太田川ダム建設事務所の守屋技監より、太田川ダムの事業概要およびコスト縮減・環境対策に関するご説明を頂きました。太田川ダムでは、環境対策に関する取り組みとして、環境対策連絡会を設け猛禽類のモニタリングを実施している内容をご紹介いただきました。昼食後、(財)ダム技術センター金銅企画課長から「大規模地震に対するダムの耐震性能照査」という演題で、御講演を頂きました。地震の発生機構、性能照査の考え方、地震応答解析例などについて、被災事例や補強事例などを交えご講演いただき、大規模地震に対するダムの設計の考え方を体系的に伺うことができました。
その後、太田川ダム作業所第1工区(本体)の浜田所長、第2工区(原石山)の高畠所長より現在の工事進捗状況および見学ルートについてご説明をいただき、ダムサイトへと向かいました。移動中の車中では、守屋技監より、付け替え道路の説明や第3セクターで運営されているアクティ森の施設などについてご説明を受けました。ダムサイトでは、太田川ダム作業所の武本副所長より現場状況の説明を受けました。当日は、7、8ブロックを拡張レア方式で打設中であり、右岸天端の平場より13.5tのタワークレーンでコンクリートが運搬・打設される状況が見学できました。ダム本体は、座取りの関係からダム軸がR=400mの弧を描く曲線重力式ダムで、下流面型枠の施工にご苦労されているというお話しを聞きました。記念撮影を済ませた後、第2工区であるダムサイト上流約1kmに位置する骨材プラント、さらに上流3km位置する原石山を見学しました。太田川ダム作業所の池田副所長より、骨材の品質や購入骨材をブレンドしている方法等について説明を受け、見学を終えました。
当日は、参加者は事務局を含め36名で、皆様の御協力により、上記に示すように無事予定のスケジュールをすべて実施することができました。 また、静岡県建設部河川砂防局、静岡県太田川ダム建設事務所、太田川ダム作業所(第1工区:大成・大林・日本国土特定建設工事共同企業体 第2工区:三井住友・若杉・正光特定建設工事共同企業体)の皆様には、会場の準備や現地の案内をはじめ、多大なご協力を賜りました。ここに厚く御礼申し上げます。
1.開催期日:平成19年12月7日(金)(日帰り)
2.見学場所:静岡県 太田川ダム
3.講演会場:森町文化会館ミキホール
4.参加人数:参加36名
国土交通省 |
県 |
財団 |
民間 |
総計 |
8 |
8 |
1 |
19 |
36 |
5.見学会 及び講演会の内容
項 目 |
時 刻 |
内 容 |
備 考 |
開会挨拶 |
11:30〜
11:35 |
中部・近畿地区現場見学会及び講演会の開催にあたって |
中部地方整備局
高橋広域水管理官
静岡県建設部河川砂防局
鈴木河川企画室長 |
講演会 |
13:10〜
14:10 |
大規模地震に対するダムの耐震性能照査 |
(財)ダム技術センター
金銅企画課長 |
見学会概要説明 |
14:10〜
14:30 |
太田川ダム工事進捗状況及び現地見学ルートについて |
太田川ダム共同企業体
浜田所長
高畠所長 |
現場見学 |
15:00〜
16:30 |
・太田川ダム本体打設現場(記念撮影)
・骨材製造設備
・原石山 |
太田川ダム共同企業体
武本副所長
池田副所長 |
6.状況写真
中部地整高橋広域水管理官の挨拶
静岡県建設部河川砂防局鈴木河川企画室長の挨拶
静岡県太田川ダム建設事務所守屋技監の事業説明
(財)ダム技術センター金銅企画課長の講演
太田川ダム本体
太田川ダム骨材プラント
太田川ダム原石山
参加者集合写真
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