ダム工学会北海道地区連絡会幹事
ダム工学会北海道地区連絡会では、平成19年10月11日に現場見学会を開催しました。
見学地は、西岡ダムと雨竜ダムです。
多くの建設会社の営業自粛期間と重複したため、今回は建設コンサルタントを中心とした26名の参加により実施しました。
札幌を朝8時に出発し西岡ダムには予定通り10時30分に到着しました。
西岡ダムは、ロックフィルダムですが、今年度がダム本体盛立て最終年度で現在95%程度の盛り立て状況です。北海道の大中主幹などによる工事概要の説明を受けた後、現場を見学しました。盛立て丁場の外、通廊にプレキャストを使用しているため通廊内にまで案内していただきました。近年減少傾向にあるため、工事中のロックフィルダムを初めて見る人が多く、設計関係者にとって貴重な体験であったと思っております。
昼食の後、雨竜第一ダムと発電所を見学しました。
雨竜ダムは1943年の竣工ですが、わが国最古の地下式発電所を持ち、一連の施設を対象として平成17年度には土木学会の土木遺産に選奨されています。北海道電力(株)の筒井副所長などの概要説明を受けた後、雨竜第一ダムを見学しました。その後、バス移動し発電所を見学しました。雨竜ダムの発電計画は、石狩川水系雨竜川にダムを建設しその水を天塩川に流域変更することにより大きな落差を確保するものです。地下の大きな空間と遠大な計画に驚嘆すると共に、先人の技術力に敬意を表します。
今回の見学は我が国有数の寒冷地で行いましたが、降雪もなく予定通り19時に札幌駅に到着し無事終えることができました。お世話になりました北海道と北海道電力(株)の関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
1.開催期日:平成19年10月11日(木)8:00〜19:00
2.見学場所:西岡ダム(北海道) 雨竜第一ダムおよび雨竜発電所
3.参加人数:26名
北海道土木技術会との共催で実施しました。その結果、ダム工学会員以外にも広く案内することができ、ダム工学会のPRと26名の参加者を募ることができました。ダム工学会員の参加は、建設会社が不参加のため約10名と少数でした。
4.現地写真
リップラップ施工の様子(西岡ダム)
洪水吐の施工風景(西岡ダム)
北海道の職員から、工事概要の説明を聞く。(西岡ダム)
施工中のプレキャスト監査廊を体験(西岡ダム)
北海道電力叶E員による説明を聞く一行。
監査廊の空間が近年のダムに比べずっと広い。(雨竜第一ダム)
紅葉に彩られた雨竜第一ダムと朱鞠内湖
後に筋肉痛に成るとも知らず、高低差の大きい監査廊に挑む一行。(雨竜第一ダム)
ダムより約20kmの遠隔に建設された発電所。(雨竜発電所)
上部にあるタービンにエネルギーを送る水車、
残念ながら稼動はしていなかった。(雨竜発電所)
水力発電の心臓部、発電機の全貌(雨竜発電所)
懐かしい木枠の窓。コンクリートと木枠の組み合わせに古さが際立つ。(雨竜発電所)
案内板の前で集合写真(雨竜第一ダム)
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