一般社団法人ダム工学会
 
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行事報告

 

 

   
 

行事報告

 
平成20年度 北海道地区現場見学会 開催報告

          
ダム工学会北海道地区連絡会幹事


 ダム工学会北海道地区連絡会では、平成20年10月3日に現場見学会を開催しました。
 今回は、新しい試みとして学生を招待し、会員用車両と学生専用車のバス2台79名が参加しました。見学地は、新桂沢ダムと夕張シューパロダムで、いずれも重力式コンクリートダム型式の再開発ダムです。
 学生は、土木工学(杉本教授)を専攻する北海学園大学工学部の学生40名が参加しました。
 札幌を朝9時に出発し新桂沢ダムには予定通り10時40分に到着しました。
新桂沢ダムは、下流腹付けの嵩上げダムです。本体工事に先駆け転流工を兼ねた取水設備工事を計画しており、全回転オールケーシング工法による大規模な締め切り工事の状況を見学しました。国土交通省北海道開発局の石井班長などによる工事概要・課題と対応・特殊技術などの説明を受けた後、現場を見学しました。嵩上げダム工事を初めて見る人が多く、再開発ダムの多くの課題を知ることができ、ダム関係者にとって貴重な体験であったと思っております。学生は、工事概要説明を受けた後、桂沢ダム管理所の管理の状況を見学しました。堤体内の監査廊や管理施設を見学し、ダムの役割について学習することができました。
 昼食の後、夕張シューパロダムを見学しました。
 夕張シューパロダムは、大夕張ダム下流150mに新設する再開発ダムです。会員と学生に別れ、インフォメーションセンターでの概要説明を受け、堤体コンクリート打設状況、骨材製造設備を見学しました。大規模な事業に圧倒された人も多いのではないでしょうか。ダム本体のコンクリート打設はRCD工法ですが、現在は堤内仮排水路周りをERCMで施工しています。大夕張ダムの現有機能を保持しながらの施工となるため、幅5mの大きな水路が4条配置されるなど、下流に建設する再開発ダム特有の課題を知ることが出来ました。
今回は、二つの違った工法の再開発ダムを見学することが出来、今後、再開発ダム事業を計画するための多くの情報を得ることができました。
学生は、スケールの大きなダムを目の前にし、土木の魅力が十分に伝わり、目的が達成できたと思います。
 降雨の予報でありましたが、降られることなく予定通り18時に札幌駅に到着し無事終えることができました。お世話になりました国土交通省北海道開発局と現場関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。


1.開催期日:平成20年10月3日(金) 9:00〜18:00

2.見学場所:新桂沢ダム・桂沢ダム(学生のみ)、夕張シューパロダム

 

3.参加人数:79名
 北海道土木技術会との共催で実施しました。その結果、ダム工学会員以外にも広く案内することができ、ダム工学会のPRと多くの参加者を募ることができました。
 ・教授 2名
 ・財団法人 2名
 ・コンサルタント 15名、
 ・建設会社その他 20名、
 ・北海学園大学学生 40名(付き添い教授1名含む)

4.現地写真

 

全掘削オールケーシングの仮締め切り工
(新桂沢ダム)

 

学生、社会人混合で説明を聞く。
(新桂沢ダム)

 

40m直下の高さに慄きながら、現場職員の説明を
興味深く聞く。(新桂沢ダム)
 

冷えた体を温め全員で食事です。(桂沢のホテル)

 

稼動する骨材製造機器、近くで見学するに思うこと…
.「あの機械には巻き込まれたくない。」
(シューパロダム)
 

インフォメーションセンター前の学生グループ
(夕張シューパロダム)

 

インフォメーションセンターで説明を聞く一行
(シューパロダム)

 

骨材製造設備の説明は残念ながら殆ど機械音にかき消され…
(シューパロダム)
 

天端の高さがはるかにそびえる。
(シューパロダム)

 
いずれ水没する現シューパロダムを背景に社会人グループ
(シューパロダム)

 

 

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