一般社団法人ダム工学会
 
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北海道地区現場見学会 開催報告

          

 今年度のダム工学会北海道地区の「ダム現場見学会」を7月14日に開催しました。
 見学地は現在、北海道で唯一ダム本体コンクリート打設を施工中の夕張シューパロダムです。また、これと合わせて、道央圏と道東圏を結ぶ道東自動車道の内、札幌から帯広間で未開通となっている夕張〜占冠間を見学しました。
 学生へ公共事業の役割と土木の魅力を伝えることを目的として、今年度も北海道工業大学の2年生約50名も参加して頂きました。
 札幌を出発する9時の時点の天候は、残念ながらどしゃ降り状態であり今日の現場見学自体出来ないのでは?との思いで出発しました。しかし、夕張シューパロダムに到着した11時頃に雨は小降りとなり一安心しました。
 ダムの見学は、ダム本体の施工標高がかなり高くなっているため、一般技術者と学生の2班に分けた見学とし、学生はインフォメーションセンターでダム概要の説明を大成・地崎・中山特定建設工事共同企業体より受けたあと、見学展望台から工事状況等の説明を受けました。一般技術者は先に見学展望台での工事状況等の説明を終えたあと、ダム工事経緯、打設工法(RCD)、当ダムで創意工夫した施工技術など技術的な説明を受けました。
 しかし、天候の関係から現場は本体コンクリートの打設が中止となり、合理化施工であるRCD工法による施工を見学出来なかったことと、合わせて本日、本体コンクリート80万m3達成を見届けれなかったことが非常に残念でした。また、このような状況でしたが、学生たちは傘をさしながらもダムのスケールの大きさに圧倒されているようでした。
 その後昼食をとり、やや天候も回復の兆しを見せてきた14時頃、新夕張駅でNEXCO東日本の方と合流し、関係者のみが立ち入り出来る未開通の道東自動車道に入りました。見学は河川の浸食に伴う地滑り対策部、雪対策(スノーシェッド、スノーシェルター)、トンネル内緊急設備(避難用)の3箇所で詳しい説明を受けました。
 説明の中で、@トンネル延長が5Kmを越えると危険物搭載の車両が通行不可となるため、明かり部の設置が必要となり、新たにその箇所では雪対策が伴う。Aトンネル内に緊急用としてトンネル本線の他に平行して別途トンネルを設け、これにより避難する。この内容は一般技術者にとってこのことはあまり知られておらず、皆さん勉強になった様子でした。
 このように「夕張シューパロダム」でお世話になりました大成・地崎・中山特定建設工事共同企業体の皆様、「道東自動車道」ではNEXCO東日本千歳工事事務所の皆様には大変お忙しい中、丁寧な説明と現場案内をしていただき本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


1.実施日時:平成23年7月14日 9:00〜17:00

2.実施場所:夕張シューパロダム、道東自動車道(夕張〜占冠)

 

3.参加人数:83名
 ダム工学会と北海道土木技術会との共催で実施しました。その結果、ダム工学会会員以外にも広く案内することができ、ダム工学会のPRと多くの参加者を募ることができました。
 ・大学名誉教授 1名、大学准教授 1名
 ・札幌市 4名
 ・コンサルタント 10名
 ・建設会社その他 15名
 ・北海道工業大学 学生 52名(都市環境学科 2年生)

4.見学状況

 

雨に霞んで見えるシューパロダムと大夕張ダム。
 

朝の出発時は土砂降りの雨。一時はどうなるかと...
お立ち台の上での説明を聞く一行。(シューパロダム)


 

雨も上がり全員そろってパチリ(シューパロダム)。
 

シューパロダムインフォメーションセンターで説明を聞く学生達

 

延長4Kmを超えるトンネルを2台のバスで通過中
(道東自動車道)

 

 

トンネル内から非常用トンネルの闇の中へ、、、
全く明かりが無いくらい中でも熱心に見学
(道東自動車道)

 

トンネル、シェッド、シェルーターと異なる構造物に、
興味津々な見学者一行。(道東自動車道)


 

 

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