ダム工学会 活性化小委員会
中国・四国ブロック事務局
中国・四国ブロックでは、平成22年度の現場見学会及び講演会を、平成22年11月12日に島根県第2浜田ダムにて開催しました。
当日は、大型バスにて広島駅を出発し、浜田駅を経て第2浜田ダムへ向かいました。
見学に先立ち、浜田河川総合開発事務所 滝本所長と第2浜田ダム本体建設工事JV 近藤所長から、第2浜田ダムが建設される浜田川の特徴、事業の概要、ダムの構造、ならびに施工手順等をご説明頂きました。
次いで、第2浜田ダムダム建設現場に移動し、ダム右岸側天端から本ダムの掘削状況を俯瞰し、バッチャープラント等の施工設備の説明、打設段階の脇ダムの状況を見学しました。当日は、コンクリートの打設スケジュールが合わず、実際にコンクリートを打設している状況は見学できませんでしたが、ダム建設現場を初めて見学する参加者もおり、ダムの大きさを改めて感じ、驚いている様子でした。また、現場の職員の方々に熱心に質問する姿も見られました。
その後、既設ダムの浜田ダムに赴き、ダム下流の右岸側とダム天端から、ダムの現状と再開発の計画について説明を受けました。
見学後、第2浜田ダム本体建設工事事務所へ戻り、井上教授より「ダム技術者の矜持・救国とコンクリート構造物の長寿命化」と題してご講演を頂きました。ダム群による洪水調節の事例、コンクリート構造物が保有すべき耐久性や安全性と設計上の余裕についての考え方、既存ストックが更新時期を迎えつつある中での維持管理の重要性等について、様々な事例を交えたご説明や、昨今の経済性・合理性最優先の風潮に対する意見など、大変興味深い内容でした。
今回の見学会は島根県、広島県から約37名の参加者があり、学官民の交流の場という面でも大変意義のある会とすることができました。
見学会の開催に当たって、多大なご協力を賜りました浜田河川総合開発事務所の皆様、ご講演頂いた鳥取大学の井上教授、現場において安全確保等にご協力を頂きました第2浜田ダム本体建設工事事務所の皆様方に厚く御礼申し上げます。
<中国・四国地区現場見学会および講演会概要>
1.開催期日 : 平成22年11月12日(金) 日帰り
2.見学場所 : 島根県 第二浜田ダム (施工中)
浜田ダム(既設) (島根県浜田市)
3.講演会場 : 第2浜田ダム本体建設工事 事務所
4.参加人数 : 37名
大学 |
財 団 |
国交省 |
県 |
民 間 |
合 計 |
3 |
1 |
0 |
1 |
32 |
37 |
5.見学会及び講演会の内容
項 目 |
時刻 |
内容 |
集合
@JR広島駅 |
8:00発 |
JR広島駅(北口)
ホテルグランヴィア広島前 |
集合
AJR浜田駅 |
10:30発 |
JR浜田駅
南ロータリー |
開催挨拶
ダム概要説明 |
11:00
〜12:00 |
浜田再開発、第二浜田ダム
概要説明
(計画概要・工事概要) |
昼食 |
12:00
〜13:00 |
|
現場見学会@
第2浜田ダム工事現場 |
13:00
〜14:10 |
|
現場見学会A
浜田ダム |
14:40
〜15:10 |
|
講演会 |
15:30
〜16:30 |
講師:鳥取大学工学部 教授
井上正一 |
解散
AJR浜田駅
|
17:00着 |
JR浜田駅
南ロータリー |
解散 @JR広島駅
|
19:30着 |
JR広島駅(北口)
ホテルグランヴィア広島前 |
※本見学会は、土木学会認定CPDプログラム(3.5hr)です。
6.見学会および講演会の様子
写真-1 第2浜田ダム本体建設工事事務所 概要説明
写真-2 第2浜田ダム 脇ダム コンクリート打設箇所の見学状況
写真-3 第2浜田ダム 骨材貯蔵設備の見学状況
写真-4 第2浜田ダム 見学者の集合写真
写真-5 鳥取大学大学院 井上教授 講演状況
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