ダム工学会　九州地区連絡会幹事

　ダム工学会九州地区連絡会では、今年度で6回目となる現場見学会および講演会を、去る平成22年10月29日に「大分県久木野尾ダム」において開催いたしましたので、ご報告申し上げます。
　当日は、官公庁（4名）、民間（29名）の参加者でした。
　午前の部では、熊本大学大学院自然科学研究科の松田教授より「ダム耐震設計の変遷と既設ダムの振動特性評価に関する最近の研究」と題してご講演を頂きました。ダムの耐震設計の変遷と、アーチダムの耐震特性に関する研究成果について説明して頂きました。引き続き、財団法人ダム技術センターの佐々木首席研究員より「既存ダム有効活用事例」と題してご講演を頂きました。ダムを取り巻く環境変化と技術的課題、ダムの有効活用事例、ダム再開発の技術的課題などについて説明して頂きました。
　午後の部では、久木野尾ダム事業事業者である大分県東部振興局日出水利耕地事務所の田中主幹より事業概要の説明、西松・梅林・梅高特定建設工事共同企業体の高橋副所長より久木野尾ダムの施工概要について説明がありました。その後はダムサイト左岸側にある見学展望帯からダムの全体を一望し、原石山、洪水吐き、ダム本体の一連の施工状況を見学しました。
　今回は、他ダムの建設現場事務所からの参加もあり、参加者の多くから満足の声が寄せられました。
　最後になりましたが、当見学会および講演会を開催するにあたって、大分県東部振興局日出水利耕地事務所、西松・梅林・梅高特定建設工事共同企業体の方々には現場対応にあたって多大なご協力を賜りました。また、ご多忙中にもかかわらず講演をお引き受け頂いた熊本大学大学院の松田教授、財団法人ダム技術センターの佐々木首席研究員に厚く御礼申し上げます。

１．開催期日 ： 平成22年10月29日（金）　（日帰り）
２．見学場所 ： 大分県東部振興局　久木野尾ダム
３．講演会場 ： 西松・梅林・梅高特定建設工事共同企業体　会議室
４．参加人数 ：　33名（講演会のみの参加者も含む）

５．見学会および講演会の内容　　　　

６．現場見学会および講演会写真

熊本大学大学院自然科学研究科　松田教授によるご講演

財団法人ダム技術センター　佐々木首席研究員によるご講演

　
大分県東部振興局日出水利耕地事務所　田中主幹によるご講演