平成25年8月1日(木)及び2日(金)にダム工学会若手の会の主催で、神奈川県に位置する宮ヶ瀬ダム(重力式コンクリートダム)、相模ダム(重力式コンクリートダム)において土木系大学生を対象とした“ダムを知るための若手技術者勉強会”を開催しました。
昨年度と趣向を変え、1泊2日での開催となった今回は、在京大学4校12名の学生に参加いただき、現地見学とダムに関する講演会を交えた勉強会となりました。
当日は途中小雨も降りましたが、ダムの堤体、ゲート、監査廊、ダムコンピュータなどいろいろな施設を見せていただくことができました。 参加された大学生からは、活発な意見や質問等があり、大変有意義な見学会となりました。
1日目 8月1日(木)
「ダムの基礎知識講座」(10:40〜)
まずはダムの基礎を学ぼう!ということで、「ダムの基礎知識講座」と題して、講演をいただきました。大学生にもわかりやすい内容で、参加された学生の皆さんも熱心に話に耳を傾けていました。
@講演の様子
宮ヶ瀬ダムでの見学(11:00〜)
宮ヶ瀬ダムの概要と建設当時の状況について説明を受け、その後、ダム管理棟内のダムコンピュータやダム天端の見学を行ったあと、エレベータに乗りダム監査廊に入りました。初めてダム内部を見る参加者の方が多く、写真撮影したり、興味深く見学する姿が見受けられました。
Aダムの概要説明
B建設当時の状況説明
C宮ヶ瀬ダム管理棟にて
Dダム堤体内部を見学
Eダム堤体をバックに記念撮影
ダムマニアさんと話すダムの魅力(18:30〜)
夕食後にダムマニア 琉さんからダムに興味を持った経緯やダムの魅力についてのお話をいただきました。最後は、ダム工学会活性化小委員長の川ア氏を交えて、ダムについて語り合っていただき、楽しいひとときを過ごすことができました。
Fダムマニア琉さんを囲んで
2日目 8月2日(金)
ダムコンテスト(9:00〜)
相模湖交流センターへ場所を移し、2日目のスタートです。
ダムコンテストとして、1日目の見学内容及びダムに関するテストを行いました。突然のテストにとまどう参加者もいらっしゃいましたが、真剣にテストに取り組む姿が見られました。このテストにあわせて「ダムの未来について」の論文を書いていただきました。
Gダムに関するテスト
各大学からの研究発表(10:15〜)
今回参加いただいたそれぞれ4大学から、大学での研究内容についての発表をしていただきました。研究室での日々の状況なども交えた楽しい発表もありました。
参加している皆さんが普段どんな研究をされているのか、お互いに理解を深めていただくことができました。
H各大学からの研究発表
「佐野藤次郎のダム造形美学と粗石コンクリートダムの時代」(11:15〜)
続いては、歴史を知るということで、ダム設計のパイオニア「佐野藤次郎」についてと、1900年代初期に 作られた「粗石コンクリートダム」についての講演をいただきました。
ダムの歴史とともに美しいコンクリートダムの施工事例を紹介していただきました。
I講演の様子
相模ダムでの見学(13:00〜)
相模ダムでは相模湖交流センターにてダム概要についての説明を受け、ダム天端と管理事務所内部の見学、その後にダム堤体を相模湖遊覧船上から見学しました。
船上では、ダム建設にあたっての経過を聞きながら、エアレーション施設やダム堤体を間近に見学することができました。
J相模ダムの概要について
Kダム天端部の見学
L相模湖遊覧船からの見学
コンテスト結果発表・表彰(15:30〜)
勉強会の最後にコンテスト(テスト)結果の発表を行い、上位3名にダムにちなんだ景品をお贈りしました。
M全体を通しての講評
今回出席された大学生については全員、ダム工学会へ入会いただけました。また、初めてダムに接した方も多かったようですが、この勉強会をきっかけにしていただき、今後ますますダムへの興味を持っていただけることを望みたいと思います。
最後になりますが、会場を提供していただいた皆さま、講義をしていただいた皆さま、開催にあたってご協力いただいた皆さまにあらためてお礼を申し上げます。
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