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ダム工学会〝with Dam☆Night in kyusyu″開催報告
一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会
活性化推進小委員会 九州地区連絡会 東野 修幸
4.講演
今回のWDN では、3 講演を行いました。講演の題目および御講演者は、以下のとおりです。
題目 |
講演者 |
ダムツーリズム in Kyusyu |
国土交通省 九州地方整備局 河川部
江上 綾子 氏 |
ダム工事現場職人探検 |
鹿島建設株式会社 鶴田ダム既設減勢工改造工事事務所 所長
武井 昭 氏 |
天端より愛をこめて |
ダム愛好家
倉原 一寿 氏 |
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(1) ダムツーリズム in Kyusyu
最初の講演は、「ダムツーリズム in Kyusyu」と題して、国土交通省九州地方整備局河川部の江上綾子氏から、九州におけるダムツーリズムについて紹介されました。
まず、ダムツーリズム(国土交通省、民間ツアー会社、関係市町村およびダム工事現場と連携した観光事業)の説明をいただきました。次に、実際の取り組みとして、鶴田ダム再開発事業および大分川ダム建設事業でのダムツーリズムについてや、ダム見学の名物として「ダムカレー」や「ダムカード」、また「ダムツアー紹介:ダムを見に行こう」について説明されています。分かりやすく優しい口調で語って下さいました。
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江上氏による御講演 |
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(2) ダム工事現場職人探検
次の講演は、「ダム工事現場職人探検」と題して、鹿島建設株式会社鶴田ダム既設減勢工改造工事事務所所長の武井昭氏より、ダムの美しさや職人から見たダムのこだわりについて紹介されました。
北海道の忠別ダムから九州の上椎葉ダムまで、ダム施工技術者の視点から、出来上がったダムのところどころに垣間見る職人芸やこだわりについて説明されています。緊張もあってか、普段とは違う?独特な語り方でしたが、技術者としてのダムに対する熱い思いや職人としての心意気を感じる説明がなされました。
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武井所長による御講演 |
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(3) 天端より愛をこめて
最後の講演は、「天端より愛をこめて」と題して、ウェブサイト「DAMLAB」を運営されているダム愛好家の倉原一寿氏から、ダムを楽しむ方法や九州におけるダム巡りについて紹介されました。
ダム愛好家の視点から、ダムの魅力を探す方法やダムを上手に愛するためのいろはについて説明されました。また、九州ダム巡りおすすめコースの紹介では、ダムの歴史や伝統を感じるコースや日帰りコースなど、講演参加者が知らず知らずのうちに惹かれる楽しい内容でした。
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倉原氏による御講演 |
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5.イベント
(1) ダムフォトコンテスト審査発表
ダム工学会九州地区連絡会wDN 実行委員会では、wDN の開催に合わせて「2015 九州ダムフォトコンテスト」と題して、九州地区のダム写真の募集を行いました。また、募集写真の中から入賞写真を選出し、wDN 実行委員会の太田達雄さんより、審査発表が行われました。
今回、九州地区で初めてダムフォトコンテストを行い、46 作品の応募がありました。その中から10 作品を入賞写真として選び、最優秀賞は「稲葉ダム(大分県)」のライトアップを撮影された、三谷氏が受賞されました。彼女の話では、仕事の帰り道に稲葉ダムがライトアップされているのを偶然見つけて、その美しさに思わず写真を撮ったとのことでした。最優秀賞受賞者には、会場にて表彰盾を授与するとともに賞品としてダム竣工記念のお酒を渡しました。2015
九州ダムフォトコンテストの入賞作品は、以下のとおりです。
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太田氏による審査発表 |
最優秀賞表彰盾の授与 |
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最優秀賞を受賞した三谷氏 |
入賞作品一覧 |
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(2) フィナーレ[ダムjackpot]
フィナーレでは、ダム工学会九州地区連絡会wDN 実行委員会の片山善郎さんとFM 福岡パーソナリティーのKaede さんとの司会で、九州のダムを紹介しながらのビンゴゲーム「ダムjackpot」を行いました。ビンゴゲームの賞品は、ダム工学九州地区連絡会および九州のダム施工現場の有志から、ダムにゆかりのある品々をご提供頂きました。
会場にいる全員が参加してのゲームとなり、ダムとそれに合わせた数字が発表されるたびに歓声が上がって、温かい雰囲気のなか大盛況のフィナーレとなりました。
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司会を務めたkaede さんと片山氏 |
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ダムJackpot 開催状況 |
ダムJackpot 賞品一覧 |
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ダムJackpot 賞品 |
矢野委員長 閉会挨拶 |
6.懇親会
懇親会では、一般の方をはじめ、ダム事業の関係者、ダム愛好家や学生など多くの方々に参加頂き、語らい・交流の場を提供することができました。会場では、楽しそうな笑い声が響くなか「おもしろかった。来年もぜひ開催して欲しい。」という嬉しい要望もありました。
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懇親会状況 |
7.さいごに
今年度に開催したwDNinKyusyu は、一般の方々や学生を招いて、ダムについてより分かりやすく、親しみやすく知って頂きたいという趣旨のもとで実施いたしました。そのため、今回は多くの方々がお越しになれるよう、プログラム内容の工夫はもとより、開催日時を土曜日の午後に設定するとともに、開催会場も交通の便が良い福岡市内の中心としました。これらの工夫もあって、今回の参加者には一般女性の方や家族連れ方も多く見受けられ、大変嬉しく思っています。
九州地区でのwDN の開催は、まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、このようなイベントを通して、ダムへの関心の広がりはますます大きくなると感じています。昨年度ならびに今年度の経験を活かし、ダム工学会九州地区連絡会では、今後もwDN
開催を始め、ダム分野の発展に繋がるイベントを積極的に企画・実施していきたいと考えています。
最後になりましたが、wDNinKyusyu を開催するにあたり、(一社)ダム工学会、(一社)九州地方計画協会、国土交通省九州地方整備局、(一財)日本ダム協会、ダム工事総括管理技術者協会、(一社)建設コンサルタンツ協会九州支部、九州電力((株)、御講演者の皆様など、関係各位に多大なご協力を頂きましたこと、厚く御礼申し上げる次第です。
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