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活性化推進小委員会 行事報告

 

2017"with Dam☆Night in Kyushu" 開催報告

           
一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会
          
活性化推進小委員会 九州地区連絡会 幹事



 ダム工学会九州地区連絡会において、「with DAM ★ Night in Kyushu」を平成29年11月11日(土)に福岡市中央区天神スカイホールメインホールBにて開催しましたので、以下に報告致します。

1.はじめに

 

 「with DAM ★ Night 」は、一般の方々とダム技術者・研究者やダムファンとの交流の場を提供することで、ダムに関する基礎知識や情報を社会に広く適切に伝え、ダムに親しんでもらえるように、平成22年(2010 年)より始まりました。
 九州地区でのwDN開催は、平成26年度から活動を開始し、本年度で4回目を迎えています。特に九州地区では、「一般の方々にダムの魅力をより解り易く伝え、より多くの方にダムを理解いただき、そしてダムへ行って頂きたい」と言う願いをもって、活動しております。

案内配布チラシ


2.イベント概要

■開催日時   平成29年11月11日(土曜日)  15:00~18:00

■開催場所 wDN 開催場所  :西日本新聞会館16階メインホールB
                          (福岡市中央区天神1丁目)
      懇親会開催場所 :西日本新聞会館16階ウエストルーム
                          (福岡市中央区天神1丁目)

開場位置図

■wDNプログラム

15:00 :開会挨拶 ダム工学会九州地区連絡会           会長 大塚 久哲

15:03 :来賓挨拶 ダム工学会                      副会長 森 秀人

15:05 :[講演(1)] アナタの知らないゆるダムマニアの世界
                        土木写真部、土木のミリョク研究会 岡部 章

15:25 :[講演(2)] ダム建設の工場化最前線!
          鹿島建設・竹中土木・三井住友 特定建設工事共同企業体
                    大分川ダム建設工事事務所 所長 奈須野 恭伸

16:00 :[講演(3)] 竜門倶楽部の歩み          竜門倶楽部 村上 正八

16:20 :[講演(4)] 僕がダムに行く3つの理由       ダム愛好家 月野 傑

16:55 :[イベント(1)]  2017九州ダムフォトコンテスト審査発表
          ダム工学会九州地区連絡会 wDN実行委員会  太田 達雄

17:10 :[イベント(2)]  2017wDN in Kyusyu フィナーレ 「ダムjackpot」
              ダム工学会九州地区連絡会 wDN実行委員会  片山 善郎

17:55 :閉会挨拶 
       ダム工学会九州地区連絡会  wDN 実行委員会 委員長 矢野 真一郎


【総合司会】 FM福岡パーソナリティー  kaede
【展示品】 ダムフォトコンテスト応募作品 22点
【参加人数】  172 名


■懇親会    18:00~20:00 【参加人数】 87 名

大塚会長 開会挨拶

森副会長 来賓挨拶

開会前の会場状況

受付状況

フォトコンテスト応募写真展示

jack pot 景品(一部)展示


3.講 演

(1) アナタの知らないゆるダムマニアの世界

 最初の講演は、「アナタの知らないゆるダムマニアの世界」と題し、土木のミリョク研究会、土木写真部として活動もされている宮崎県県土整備部都市計画課の岡部章さまより、ゆるいダムの楽しみ方をご紹介いただきました。 まずは、ダムに関する経歴をダム人生ハイドログラフと称し、紹介いただきました。岡部さまのダムに関する経歴は見事に重力式ダムの断面となっておりました。次に、土木のミリョク研究会、土木写真部、ゆるダムマニアの仲間達(マンホールハンターと橋の町医者)の紹介があり、様々なメンバーと土木の魅力を伝える活動をされているとの説明がありました。最後に、宮崎県の瓜田ダム、綾北ダムに設置されている中々見ることができない設備を紹介いただくとともに、ゆるダムマニアとして、ゆるく長くダムを楽しむ方法を紹介していただきました。 

岡部さまによる講演状況 

(2) ダム建設の工場化最前線!

次の講演は、「ダム建設の工場化最前線!」と題し、鹿島建設・竹中土木・三井住友 特定建設工事共同企業体 大分川ダム建設工事事務所 所長 奈須野 恭伸さまより、自己紹介をはじめ、大分川ダム建設においてオートメーション化されている工事について紹介いただきました。
  まず、大分川ダムの現在の工事状況についてUAVで撮影された動画を見せていただき、大分川ダムの工事状況が分かり易く紹介されました。次に、現在、ダム工事においてオートメーション化されているものとして、測量、重機、コンクリート打設、型枠について、最新技術が紹介され、あまりの技術の進歩に参加者も驚かれたことと思います。
 また、オートメーション化により、施工の安全性が確保され、生産性も向上すると、力強く説明され、共感されたのか、会場の参加者もうなずかれておりました

奈須野さまによる講演状況


(3) 竜門倶楽部の歩み

 3番目の講演は、「竜門倶楽部の歩み」と題し、竜門倶楽部の村上正八さまより、竜門倶楽部設立の経緯をはじめ、活動内容についてご紹介いただきました。
  説明によると、竜門倶楽部は、ダムを活かした水源地域の自立的・持続的な活性化を図るために策定された「水源地域ビジョン」の実施メニューを実現するために、活動が開始されたとのことでした。活動内容として、植樹会や、星空観察会、ダムフェスタ、ダムウォーキング等、竜門ダムや水源地を活用した数多くのイベントについて、イベントの裏側まで包み隠さず面白おかしく紹介いただき、会場からは笑い声が湧き上がりました。
 村上さまが言われた「竜門ダム完成による代替地の人を含め、竜門ダム水源地で生活している人に不幸な人は誰も居ません」という言葉に感動された方は多かったと思います。

村上さまによる講演状況 

(4) 僕がダムに行く3つの理由

 最後の講演は、「僕がダムに行く3つの理由」と題し、ダム愛好家である月野傑さまより、自己紹介をはじめ、ダム愛好家として活動のきっかけ、活動状況をご紹介いただきました。
 もともと月野さまは関西出身で、小学生の時の社会科見学で訪れた須川ダムに強烈な印象を受け、ドボクに目覚めたきっかけとなったことを紹介されました。現在では九州を中心に数多くのダムを訪れられ、各ダム施設の細部わたってその魅力についてお話しいただき、また、「直接ダムに行かなくてもダムを楽しむ方法」についても紹介して頂きました。
 月野さまに改めて九州にあるダムについて多くの写真を交えながらその魅力を語っていただいたことで、まだ訪れたことのない会場の参加者の方はダムを訪れてみたくなったのではないでしょうか。

月野さまによる講演状況


5.イベント

(1) 2017九州ダムフォトコンテスト審査発表

 九州ダムフォトコンテストは、より多くの方にダムに親しんで頂き、ダムの役割や自然との調和について知って頂くことを目的として実施しています。
 本年は、22作品の応募を頂き、昨年度よりも応募数も増加しました。また、本年は、より参加した皆様に楽しんでいただこうと、当日、会場の皆様に、最優秀賞、優秀賞を投票いただく形式を採用しました。
 その中から、最優秀賞には、「夜間作業」のタイトルで大分川ダムの夜間工事状況を撮影された染谷さまが選ばれました。優秀賞は「リノベーション」のタイトルで鶴田ダムの夜間工事状況を被写体に応募頂いた鵜木さま、「美しいダムを見たくて」のタイトルで白水堰堤の越流状況を被写体に応募頂いた金森さまが選ばれました。
 受賞者には、会場にて表彰盾を授与するとともに賞品をお渡ししました。

フォトコンテスト投票状況 

審査発表状況(wDN実行委員会 太田副委員長) 最優秀賞表彰状況(染谷様) 
優秀賞表彰状況(鵜木様)  優秀賞表彰状況(金森様) 


最優秀賞作品「夜間作業」 

優秀賞作品「リノベーション」 

優秀賞作品「美しいダムを見たくて」 


(2) フィナーレ「ダムjackpot」

フィナーレは、wDN実行委員会の片山副委員長とkaedeさんの司会のもと、九州のダムを紹介しながらビンゴゲーム「ダムjackpot」を行いました。ビンゴゲームの準備にあたって、ダム工学会九州地区連絡会および九州のダム施工現場から、数多くの賞品をご提供頂きました。人気は、今年度もダム建設現場で働く大型重機のミニチュアモデルのようでした。また、本年は、ダムぐるみ(ダムをモチーフにしたぬいぐるみ)やダムカルタ、ダムてぬぐい等、ダムをモチーフにした商品もビンゴの賞品とし、より一般の方にも楽しんでいただけるよう配慮しました。
 今年度は家族連れの方や、小学生の参加も見られ、昨年と同様、大盛況の中でのフィナーレとなりました。

ダムjackpot開催状況 
Jackpot当選者

Jackpot賞品一覧 

閉会挨拶(wDN実行委員会 矢野委員長)


6.懇親会

 懇親会では、ダム事業関係者、ダム愛好家等多くの方に参加頂き、交流の場を提供いたしました。会場では、「with DAM ★ Night in Kyushu」の開催内容や講演者の活動内容等について、色々と話題に尽きることもなく、最後まで盛り上がっておりました。
 また、今回は、九州地方外から何名かのダム愛好家の方に参加いただきました。ダム愛好家の方に登壇いただくことができ、ダム技術者・研究者やダムファンとの交流の場となったように思います。

懇親会の状況

                  
7.さいごに

今年度は、より多くの方に参加して頂けることを目指し、昨年度と同様に土曜日の開催とし、会場をより多くの人が入れる大きな会場に変更しました。また、wDN終了後に、内容に興味を持ってもらった一般参加者が懇親会に参加しやすいよう、懇親会場も同フロア内の近い場所としました。
 広報面では、昨年度と同様に広報誌への案内掲載や、後援頂いている各機関へのHP掲載を依頼しました。今年度は、広報誌を見た西日本新聞より寄稿依頼の話が舞い込み、ダムの魅力を紹介し、wDNを広報する場をいただくことができました。その甲斐あって、当日、会場に新聞を持参し参加していただいた方がおり、また、県外から小学生がひとりで参加していただきました。これまでの活動も踏まえ、wDNは今年度で4回目となりますが、参加者は少しずつ増加しており、地道に頭を悩ませ、過年度の反省から改善を図りながら、広報してきた努力が実を結び始めてきたと実感することができました。
 参加者には、今回のwDNについてアンケートをお願いしましたが、「初めての参加でも楽しく興味が出てきた」、「工事状況やダム愛好家の話など色々な話が聞けて良かった」等、好評を頂くことができました。一方で、プロジェクタの設定で一部講演者のスライドが見にくい部分があったことや、ダムjackpotで時間配分がうまくいかない部分もあり、次年度の開催に向け、再考していきたいと思います。
 最後になりましたが、今回のwDN in Kyushuを開催するにあたり、(一社)ダム工学会、(一社)九州地方計画協会、国土交通省九州地方整備局、福岡県、福岡市、(公社)土木学会西部支部、(一社)建設コンサルタンツ協会九州支部、(一社)日本建設業連合会九州支部、 (一財)日本ダム協会、ダム工事総括管理技術者協会、御講演者の皆様など、関係各位に多大なご協力を頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。
 

 

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