一般社団法人ダム工学会
 
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活性化推進小委員会 行事報告

 

ダム工学会 "with Dam☆Night in Osaka" 開催報告

              石井秀紀(活性化推進小委員会)

1.はじめに

 ダム工学会活性化推進小委員会 中部・近畿ブロックでは、地域活動の一環として、下記のとおり、平成23年度より、京都と名古屋でwDNを実施してきました。
・H23.12.8:with Dam ☆ Night in Kansai
(土木学会主催の「どぼくカフェ」と共催:京都大学)
・H24.6.3:with Dam ☆ Night in Kyoto
(国際大ダム会議京都大会特別企画:京都駅ビル)
・H25.11.18:with Dam ☆ Night in Nagoya
(土木の日企画:名古屋大学)
 
 今回のwDNは、初めて大阪で企画を行い、100周年を迎える土木学会の全国大会(9/10~9 /12 大阪大学)に合わせて、JR大阪駅北側に平成25年4月にオープンした商業施設であるグランフロント大阪の「CAFÉ Lab」で開催しました。
以下に、その実施概要を報告します。

  
     CAFE Lab         パンフレット

2.イベント概要

■開催日時:平成26年9月11日(木)
 (土木学会の全国大会(9/10~9 /12 大阪大学)の中日)
       18:00~21:00(3時間)

■開催場所:グランフロント大阪北館1F CAFE Lab.
(オープンカフェ) 貸切

■会場見取り図とイベント内容:
Aゾーン(講演イベント)、Bゾーン(映像イベント)、
Cゾーン(展示物 他)

        
            会場見取り図

■プログラム:
・18:00 :ダム工学会 岡本政明会長 開会挨拶 
・18:10~:A~C各ゾーンでイベントの同時進行
・20:30~:ダムビンゴゲーム
・20:55 :京都大学 角哲也教授 閉会挨拶

■入場料:2,000円(軽食、フリードリンク込)

■参加人員:133名
(大学関係8名、公務員52名、会社員60名、その他13名)

        
           岡本会長 開会挨拶

        
           参加者で満員の会場

.Aゾーン(講演イベント)

 Aゾーンは本イベントのメイン会場として、下記の5編の講演
(約20分/1講演)を実施しました。

      演 目     講 演 者
トンネル式放流設備による
既設ダムの機能増強
(天ケ瀬ダム再開発事業)
国土交通省近畿地方整備局
琵琶湖河川事務所
善本 隆典
平成25年度台風18号における
淀川水系の洪水調節
独立行政法人水資源機構
木津川ダム総合管理所
三浦 博久
出会いの場としてのダムをめざして
(安威川ダム建設事業)
大阪府安威川ダム建設事務所
下村 良希
出し平ダム
(黒部川における連携排砂)
関西電力株式会社 土木建築
エンジニアリングセンター
大坪 祐介
赤レンガと木々の縁で 共生機構株式会社
坂場 義雄


 講演では、現在関西で進められているダム事業(再開発、新規)、洪水調節におけるダムの活躍、ダムの維持管理への取り組み、関西にある珍しい型式のダム(鋼製ダム)の紹介など、関西地区のダムに関するホットな話題を提供しました。
 会場は立ち見が出るほどの盛況で、活発な質疑応答なども行われました。

 
  国土交通省 善本 氏      水資源機構 三浦 氏

 
    大阪府 下村 氏            関西電力 大坪 氏

          
               共生機構 坂場 氏

 
       講演会の様子          講演に聞き入る参加者


.Bゾーン(映像イベント)

 Bゾーンでは、モニターやカーテンスクリーンで、「Dams in Japan(萩原雅紀作)」や「DAM・ダム・dam」など、カッコ良くて迫力のあるダムの映像を連続放映しました。
 また、Bゾーンのモニターを車座に囲む形式で、ダム愛好家・夜雀さんから約30分間「アーチダム LOVE」のプレゼンテーションをして頂きました。ダムというものに初めて触れ合った大阪府河内長野市の滝畑ダム(曲線重力式ダム)をはじめ、関西に建設されている沢山のアーチダムについて、熱い語りと綺麗な映像での紹介がありました。

 
カーテンスクリーンに映し出された映像    大盛況の夜雀さんの講演

5.Cゾーン(展示物他)
 
 Cゾーンでは、複数台のipadを準備し、平成32年に完成予定の安威川ダムを空から眺める3Dフライトシミュレーションを体験して頂きました。
 その他、ダム関連書籍(ダム工学、ダム技術、ダム日本、ダムの科学等)やダムカード(約40枚)を展示して、参加者の方々には自由に手に取って閲覧して頂きました。
 また関係団体より、各種パンフレット等の持ち込みをして頂き、参加者の方々に配布しました。

 
  安威川ダムフライトシミュレーション         ダム関連資料

 
      ダムカード                 配布資料

6.テレビ取材

 当日は、読売テレビと毎日放送のテレビ局2社と業界紙の取材がありました。特に放送局2社は、参加者へのインタビューや展示物の撮影など、長時間に亘る取材を行い、その様子は後日夕方の情報番組で詳しく報道されました。
 特に近年多発している悪天候に対して、「洪水調節」というダムの活躍を実感している関西地区では、ダムに関するメディアの注目度もかつてないほど高くなっていると感じました。

        
         ダムカードを取材するTV局クルー


7.ダムカレー登場

 イベントの途中には会場のCAFE Lab.から、巨大なダムカレーが提供されました。
 このサプライズに、参加者一同から大きな拍手が沸き起こりました。

 
      巨大ダムカレー            ダムカレーに舌鼓


8.ダムビンゴゲーム

プログラムの最後には、本邦初のダムビンゴゲームを行いました。
・ビンゴゲーム開始前に、参加者にビンゴカードと75基のダム名のシールを配布。
・好きなダムを選び、そのダムのシールをビンゴカードに貼り付け、各自がマイダムビンゴカードを作成。
・通常のビンゴゲームの要領で、順にダムを引き当てる。
・引き当てられたダムの写真を、Aゾーンのプロジェクタで示し、ダムの概要を説明。
・ビンゴを達成した方に、ダムに関連した賞品をプレゼント。
なお、司会とダムの説明は夜雀さんに、ダムの引き当ては角教授にお願いしました。


 
   ビンゴカードとシール      ビンゴゲーム開始

【ダムビンゴゲームの賞品】
■国土交通省賞:森と湖に親しむ旬間 帽子,Tシャツ,天ケ瀬ダムサマーフェスティバル缶バッジ
■水資源機構賞:スプリングスひよし温泉ペア入浴券,日吉ダムカレーペアお食事券セット
■大阪府賞:安威川ダム岩盤清掃券 3セット
■関西電力賞:木曽川水系 幻のダムカードセット
■大林組賞:クリアファイル・バインダーセット
■夜雀賞:清酒「地上の星」

 本邦初のダムビンゴゲームは、一ツ瀬、殿、上椎葉、黒部、奥只見、大滝、長島、片田、井川、穴内川、真立、日吉、岸谷、寒河江、殿山、クチスボ、宮川、青蓮寺、小原、中里、新成羽川、九頭竜、芋洗谷、三滝、高根第一、中筋川、布引五本松の名前が読み上げられ、第1位の方が夜雀賞「地上の星」を選択されてから順に8名のビンゴ達成者が出た時点で終了しました。
賞品については、「ダム岩盤清掃券」という、建設中の安威川ダムの岩盤清掃作業のお手伝いをして頂く(プロしかできない作業を体験し、ダム事業に参画して頂く)変わり種を含め、天ヶ瀬ダム、日吉ダムなどに関わる賞品を準備しました。


 
写真:(左)ビンゴゲームに盛り上がる会場
(右)安威川ダム岩盤清掃券(作業キット付)

9.ダムケーキ


 最後に、大林組を主体とする安威川ダムJVから提供して頂いた「安威川ダムケーキ(オリジナルダムケーキカード付)」を参加者全員にプレゼントしました。 
 この安威川ダムケーキは、安威川ダムのダム型式であるロックフィルダムをモデルにしたもので、その完成度の高さに、参加者の方々から大きな驚きと感謝の声が上がりました。
 また、そのケーキに添えられたダムケーキカードは、裏面に安威川ダムの紹介とケーキの紹介が合わせて記載されている非常にユニークなものでした。
このような素晴らしいプレゼントを準備して頂いた、安威川ダムJVの皆様に対し、心からお礼を申し上げます。
              
           安威川ダムケーキとダムケーキカード


10.さいごに


 今回のwDNでは、開催日を土木学会全国大会の中日に設定し、主に社会人の方々をターゲットに企画したところ、予想を上回る多く土木関係者に参加頂くことができました。
 講演会を中心とした高度なダム知識から、映像・ゲームを中心とした楽しいダムの話題まで、幅広く皆様に情報提供できたことを非常に嬉しく思っています。
 また、中部・近畿ブロックでは、wDNの開催は4回目となりますが、今回は多くの新しい試みにもチャレンジしました。
 グランフロントという商業施設での開催、会費制の導入、ダムビンゴゲームの企画、ダムケーキのプレゼント、テレビ取材の受け入れなど、その準備は非常に大変でしたが、準備会一同のご協力により、何とかすべてのメニューを満足する形でやり遂げることができました。
 今後も、中部・近畿ブロックでは、さらにダム工学会の活性化に繋がる様々なイベントを積極的に企画して行きたいと考えています。
 最後に、このイベントにご協力頂いた京都大学角教授、国土交通省、水資源機構、大阪府、関西電力、大林組、共生機構、夜雀さん等の関係者に対し、心からお礼を申し上げます。
           
             京都大学角教授 閉会挨拶

                                      以 上
 

 

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