一般社団法人ダム工学会
 
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活性化推進小委員会 行事報告

 

ダム工学会 "with Dam☆Night in Nagoya 2013" 開催報告

              石井秀紀(活性化推進小委員会)

1.開催の概要
 ダム工学会活性化推進小委員会中部・近畿ブロックでは、平成23年と24年に京都で「with Dam ★ Night」を開催してきましたが、今回初めて名古屋で開催することができました。

 今回のwith Dam ★ Night in Nagoyaの開催は、中部地区のダム工学会員を代表して、名古屋大学大学院工学研究科 中村光教授の全面的な協力を頂き、平成25年11月18日(月)(土木の日)に名古屋大学の東山キャンパスで実施しました。会場となったES 総合館は、益川敏英教授らによるノーベル物理学賞(2008年受賞)の展示室なども併設された最先端のエコ建築(2011年3月に新設)であり、下記のとおり、エントランスホールとESホール(席数200席)で各種イベントを実施しました。


ES総合館の全景


      参加者:事前予約者74名(事前予約者総数93名)
            当日参加43名(受付記帳者33名 他)
            参加者総数 約120名 



<<with Dam ★ Night in Nagoya プログラム概要>>

【第1部】
■ダム写真展、ダムカード展、映像放映(エントランスホール)
■貴重なダム映像放映(ESホール)
【第2部】(ESホール)
■開会挨拶
■「ダム子クイズ選手権」 司会:夜雀(ダム愛好家)
■トークショー  司会:中村光(名古屋大学)
 ・「ダムの仕事」 椙田達也(矢作ダム管理所長)
 ・「ダムの魅力とは」 神馬シン(ダム愛好家)                  まっちゃん(ダム愛好家 兼 中の人)
■閉会挨拶




15:00〜20:00
17:00〜17:45

18:00〜18:10
18:10〜18:40

18:40〜19:10
19:10〜19:50

19:50〜20:00

 
 
 パンフレット:(左)表 (右)裏

2.準備作業
  このイベントの準備に当たっては、中村教授を中心に、ダム愛好家、周辺大学(愛知工業大学、中部大学、京都大学)、中部地方整備局、水資源機構、コンサルタントのメンバーからなる準備会を結成し、数回の打合せを経て企画を練ってきました。また、各種後援団体(土木学会、地盤工学会、日本コンクリート工学会、日本ダム協会、CMED会、建設コンサルタンツ協会)を通じて参加者を募る一方、中部地方整備局内で記者発表をするなど、広報活動を行いました。

 イベント当日は、名古屋大学の多くのスタッフ、学生諸君の助けを借りながら、パネルの設営、ダム写真およびダムカードの貼り込み等の各種作業を行い、開会予定時刻の15時にはすべての準備を完了しました。

 受付では、ダム工学会のパンフレットと入会申込書を配布したほか、学会発行の雑誌(ダム工学)を展示しました。加えて、後援を頂いた土木学会の創立100周年記念に伴う各種資料、関連団体の各種パンフレットやチラシ、ダム関連書籍等を配布・展示したほか、昨年中部・近畿ブロックのワーキンググループで発刊した「ダムの科学」の販売も実施しました。

  
写真:(左)ES総合館エントランス (右)受付の状況

.[第1部]
■ダム写真展
 第2部のトークショーにも出演をお願いしたダム愛好家・神馬シンさんの秘蔵のダム写真のなかから、中部地区の選りすぐりの26ダムの写真を展示しました。これらの写真は、名古屋大学の学生諸君が協力して印刷してくれたものです。

 
写真:ダム写真展の状況

■ダムカード展
 中部地方整備局、水資源機構、J-POWER、岐阜県、三重県、静岡県から提示して頂いた34ダムのダムカードを大きく拡大し展示しました。これらも、名古屋大学の学生諸君が協力して印刷してくれたものです。

 
写真:ダムカード展の状況

■映像放映

映像は、下記の2種類を放映しました。
 ・エントランスホール     佐久間ダム−総集編(46分)
  ・ESホール     横山ダム工事記録(43分)
        (土木学会50周年記念  国土開発映画コンクール優秀作品)

写真:エントランスホールでの映像放映状況

.[第2部]
■開会挨拶
 第2部の開会の冒頭、ダム工学会大町会長から開会の挨拶を行いました。

 
写真:(左)大町会長とダム子選手権の司会者・夜雀さん
(右)ESホール内の様子

■ダム子クイズ選手権

 このコーナーの司会は、ダム愛好家の夜雀さんにお願いし、ダムに関連する各種団体から選抜された、ダム子さん(ダムに関わる仕事や勉強をしている女性)6名によるクイズ選手権を実施しました。それぞれが最も好きなダムの映像とともにダム子さんが自前の作業服姿で壇上に登場したあと、夜雀さんに準備して頂いたクイズ(全26問)に挑戦してもらいました。夜雀さんが練りに練った難問?に悩むダム子さんの真剣な姿と、クイズ出題前後の夜雀さんの軽妙なトークで会場は大いに盛り上がりました。

 会場に詰めかけたダム専門家にとってもなかなか手強いクイズもありましたが、クイズ選手権は見事「中部電力ダム子さん」が僅差で優勝されました。  
 
 出演して頂いたダム子さん(名古屋大学ダム子さん、鹿島建設ダム子さん、中部地方整備局ダム子さん、水資源機構ダム子さん、J-POWERダム子さん、中部電力ダム子さん)、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 
写真:(左)壇上に整列したダム子さん
(右)真剣にクイズに取り組むダム子さん

■トークショー
 このコーナーの総合司会は、中村教授にお願いしました。まず、矢作ダム管理所の椙田所長から、「ダムの仕事」に関する講演をして頂きました。冒頭に矢作ダムの概要を紹介して頂いた後、矢作ダムの働きである洪水調節、利水補給、発電に関して、イメージ図等を用いて詳しく説明して頂きました。

 
写真:(左)総合司会の中村教授
(右)椙田所長による講演「ダムの仕事」

 その後、矢作ダムの管理の概要、ダムの運用(出水対応、地震対応、貯水池運用(渇水対応))、ダムの保守・点検(堤体、ゲート、電気通信設備、水文観測設備、貯水池、貯水池周辺)について、パワーポイントを使って詳しく説明して頂き、ダムの役割とそれを維持して行くためのダム管理の重要な仕事の内容を学ぶことが出来ました。

 次に、「ダムの魅力とは」と称して、ダム愛好家の神馬シンさんとまっちゃんさんが登場、揖斐川と木曽川で色んな視点で「萌える」話題提供があり、それに司会の中村教授がいわゆるチャチャをいれる楽しいトークショーになりました。

 揖斐川代表のまっちゃんさんと木曽川代表の神馬シンさんが、各種の萌えポイント(ダムの数、形、用途、放流、歴史、規模)でそれぞれの川のダムの魅力を伝えてくれました。「放流で萌える」コーナーでは迫力ある珍しいダム放流時の動画も紹介され、その迫力に会場全体が大いに盛り上がりました。

 揖斐川と木曽川のダムはそれぞれ魅力満載で、結局両者の勝負は引き分けに終わりましたが、次回は、「天竜川と大井川の対決」を約束し、トークショーの幕を下ろしました。

 
写真:(左)トークショー「ダムの魅力とは」
(右)神馬シンさん(左側)とまっちゃんさん

 楽しいトークショーを企画して頂いた神馬シンさん、まっちゃんさんに心から感謝致します。

■閉会挨拶
 with Dam ★ Night in Nagoyaを締めくくる意味で、今回のイベントに最も尽力頂いた中村教授から閉会の挨拶を頂きました。

5.最後に

 今回のwith Dam ★ Night in Nagoyaは、中部地区で初めての開催でしたが、会場が名古屋大学ということもあり、学生向けイベントの試みでもありました。準備の段階から、中村教授を中心とした名古屋大学のスタッフ、学生諸君の協力があり非常に盛り上がったイベントとなりましたが、このようなイベントを通じて、今土木工学を勉強している学生諸君がダムの魅力に目覚めて、将来のダム技術者を目指してもらえればと切に思いました。もちろん、ダムの専門家やダム愛好家の皆様にも十分楽しんでもらえた有意義なイベントであったと思います。

 今後も、中部地区・近畿地区のそれぞれで、ダム工学会の活性化に繋がる各種イベントを企画して行きたいと思っておりますので、ご協力をお願い致します。

 最後に、中村教授、名古屋大学のスタッフ・学生諸君、ダム愛好家、後援を頂いた各種団体、中部・近畿ブロック準備会のメンバーに対し、心からお礼を申し上げます。
 

 

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