活性化推進小委員会 東北地区委員 冨澤 大
1、開催当日
今年度も、ご自宅で楽しめるようweb講演形式で魅力あふれるダムの世界を発見・発信する一夜だけのイベント「with Dam☆Night in
仙台2023」 が開催されました。
会場は、学生・研究者のみなさんが行き交う東北大学キャンパス内のスタジオです。ダムファンを迎えるのは、ダムの第一線で活躍されている皆様や、ダムファンの最高峰の方々です。
今宵はどんな夜噺を聞かせていただけるのでしょうか。年に一度、ダムの魅力を ともに語り合う一夜限りの「ダムLOVEイベント」の始まりです。
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司会の加納氏(左)、事務局の権神氏(右) |
309スタジオの状況 |
2、概要およびプログラム
(1) 日時:令和5年12月8日(金)18:30~21:30
(2) 会場:東北大学工学研究科 人間・環境系教育研究棟 309スタジオ から発信
(3) プログラム
開会挨拶 |
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川﨑 正彦 氏 |
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(ダム工学会 会長) |
夜噺1:「ダムとタイムラプス」 |
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西山 芳一 氏 |
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(土木写真家) |
夜噺2:「東北の災害とダムに関するよもやま話」 |
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板屋 英治 氏 |
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(国土交通省 水管理・国土保全局
防災課 災害分析官 ) |
夜噺3:「ちょっと北海道のダムを見学してきた」 |
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憲坊 氏 |
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(ダム愛好家 ) |
夜噺4:「北陸・三国川(さぐりがわ)ダムの話」 |
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渡邉 一成 氏 |
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(北陸地方整備局 三国川ダム管理所長) |
夜噺5:「成瀬ダムバーチャル見学ツアー2023」 |
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小倉 精太 氏 |
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(鹿島・前田・竹中土木 特定建設工事
共同企業体 成瀬ダム堤体打設JV
工事事務所 副所長 ) |
閉会挨拶 |
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京谷 孝史 氏 |
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(東北大学 大学院工学研究科・工学部
土木工学専攻 基盤構造材料学講座
材料力学分野 教授 ) |
ダムLOVE唱和 |
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丹羽 尚人 氏 |
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(活性化推進小委員会 東北地区委員) |
司会 |
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加納 実 氏、権神侑貴 氏 |
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(活性化推進小委員会 東北地区委員) |
3、プログラム内容
開会挨拶
ダム工学会の川﨑会長より、開会のご挨拶をいただきました。「ダム事業促進においては、気候変動対策を中心にフォローするとともに、みなさんのご協力、ご支援、促進が必要となります。
また、実際にダムに遊びに来ていただきダムを理解していただくことが非常に重要です。」最後に、本日のwDNをみなさんで楽しんでいいただきたいとのご挨拶を頂戴しました。
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ダム工学会 会長 川﨑 正彦 氏 |
夜噺1 「ダムとタイムラプス」
土木写真を始めて35年になる西山氏にダムとタイムラプスについて、ご説明していただきました。タイムラプスの作品や実際に成瀬ダムに設置しているタイムラプスカメラを持って来ていただき、カメラや装置の説明、設置の仕方やタイムラプスの撮り方等についてご説明していただきました。
ダム等の土木構造物のタイムラプスでは、構造物が動かないので雲・水・星などの自然の動きを頼りに撮影しているとのお話は大変興味深く、その動きがタイムラプスのおもしろさや魅力につながっているのだと感じることができました。
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西山 芳一 氏 |
南摩ダムのタイムラプス |
夜噺2 「東北の災害とダムに関するよもやま話」
河川ダム関係事業に長く従事され研究者でもあり、現在は災害分析官である板屋氏に東北の災害とダムに関するよもやま話についてご説明していただきました。
東北の気象と災害について、データを基に気温や海水温、海面水位が上昇していること、豪雨による災害状況やダムの洪水調節効果について説明していただきました。東北のダムを取り巻く現状とこれからでは、東北圏内の水資源賦存量やダムの有効貯水量を説明いただき、東北圏内では活用できる可能性がある水資源が全国一番でポテンシャルを秘めていることや、ダムの有効貯水量でも東北圏内が大きな役割を担っていることを知ることができました。
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