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行事報告
第40回現地見学会の開催について（報告）
現地見学会小委員会
第40回ダム現地見学会は、一般社団法人日本大ダム会議とダム工学会との共催で、平成26年11月13日（木）～14日（金）に開催しましたので報告いたします。
１．概 要
今回の見学会では、昨今の社会・経済情勢の下、コスト縮減につながる工期短縮や省力化、効率化を目指した、新たな合理化施工の取り組みについて学習することを目的とし、現在建設中の大分川ダム（九州地方整備局）、五ヶ山ダム（福岡県）の２ダムを見学しました。
また、日本一の美堰堤と賞される白水堰堤と着工したばかりの立野ダム建設予定地の視察も実施しました。
大分川ダムでの洪水吐き・堤体掘削ズリを内部ロック材やコア粗粒材への流用、五ヶ山ダムでの巡航RCD工法の採用などは大きな特徴であり、現場では、より一層合理化が推進されていることを実感できました。
さらに質疑応答では、合理化推進における留意点や苦労されている点など、実際に従事されている方々の生の声を聞くことができ、参加者とともに活発な議論を行うことができました。
また、今回の見学会団長は、川﨑正彦(一財)日本ダム協会専務理事にお引き受けいただき、「九州のダム建設」と題して、九州の水利用の歴史や建設予定のダムの現状について、ご講演いただきました。
本見学会では、ダムの設計や施工を専門とする若手からベテランまで幅広い層の方々にご参加いただき、参加者から現在建設中のダム現場で推進される合理化施工に関する知識を深める意味でも有意義な見学会だったという声もいただきました。
堰堤を超えて流れ落ちる水の流れが美しい白水堰堤や、名湯湯布院温泉での宿泊は、見学会のオプションではありましたが、参加者からは非常に好評でした。
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| 白水えん堤をバックに集合写真 |
２．参加者
川崎正彦団長以下、45名の参加を頂きました（小委員会事務局幹事を含む）。参加者の内訳は、財団4名、電力会社4名、ゼネコン・メーカ26名、コンサルタント6名、個人参加2名、学生3名となっています。今回の見学会には、3名の学生会員の参加がありました。今後、学生や発注者からの参加者がますます増えるような工夫が必要だと考えます。
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| 施工中の五ケ山ダム上での集合写真 |
３．見学場所
立野ダム
所在地 熊本県菊池郡大津町／熊本県阿蘇郡阿蘇村
目的 Ｆ、 集水面積 383.0 km2、有効貯水容量 約10,000千m3
型式 ＧＡ、 H=約90m、L=約200m、V=約400,000 m3
事業者 九州地方整備局
施工者 （仮排水路トンネル工事）青木あすなろ建設
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大分川ダム
所在地 大分市大字下原
目的 Ｆ，Ｎ，Ｗ、 集水面積 31.0 km2、有効貯水容量 約24,000千m3
型式 Ｒ、 H=約92m、L=約500m、V=約3,900,000 m3
事業者 九州地方整備局
施工者 鹿島・竹中土木・三井住友特定建設工事共同企業体 |
五ヶ山ダム
所在地 福岡県筑紫郡那珂川町大字五ケ山
目的 Ｆ，Ｎ，Ｗ 、集水面積 18.9 km2、有効貯水容量 39,700千m3
型式 Ｇ、 H=102.5m、L=556m、V=935,000 m3
事業者 福岡県
施工者（堤体工事） 鹿島・飛島・松本特定建設工事共同企業体
（骨材製造工事）大成・安藤ハザマ・松尾特定建設工事共同企業体 |
白水えん堤
所在地 大分県竹田市
目的 Ａ 、集水面積 96.4 km2、総貯水容量 600千m3
型式 Ｇ、 H=13.9m、L=87.26m
竣工 1938年
事業者 富士緒井路土地改良区 |
４．行程
| 日 程 |
行程 |
| 10/3 |
10：00 熊本駅、11:00 熊本空港 集合
11：40 立野ダム建設予定地 見学
昼食（バス車中）
14：00～15:00 白水堰堤 見学
16：00～17:30 大分川ダム 工事概要説明、見学、質疑
宿泊（由布院温泉 由布院倶楽部）、懇親会 |
| 10/4 |
08：30～09：45 講演 「九州のダム建設 」
(一財)日本ダム協会専務理事 川﨑 正彦氏
10：00 宿舎出発
12：00 昼食
13：00～16：00 五ヶ山ダム 工事概要説明、見学、質疑
17：00 福岡空港、17:30博多駅 解散 |
５．見学報告
６．謝辞
今回の見学会を通じて、立野ダム工事事務所、大分川ダム工事事務所、鹿島・竹中土木・三井住友特定建設工事共同企業体、福岡県五ヶ山ダム建設事務所、鹿島・飛島・松本特定建設工事共同企業体 五ヶ山ダム堤体建設JV工事事務所、大成・間・松尾特定建設工事共同企業体 五ヶ山ダム骨材製造工事作業所の関係者の皆様には、ご多忙の中、多大なご協力を賜りました。ここに厚く御礼申し上げます。
７．会計収支
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現地見学会記録の作成・送付終了後、収支精算し、報告する。 |
８．ＣＰＤ
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本見学会は、土木学会のCPD認定プログラムとして開催した。 |
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