一般社団法人ダム工学会の設立にあたって
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一般社団法人ダム工学会
第16代会長 阪田 憲次
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一般社団法人ダム工学会の設立にあたって
あけましておめでとうございます。
会員の皆様には、新年を迎えられて新たな気持ちで職務や研究に励んでおられることと思います。
さて、皆様にダム工学会の一般社団法人としての登記が完了し、平成21年11月5日に一般社団法人ダム工学会が設立されたことをご報告申し上げます。
一般社団法人への移行は、近年の公益法人改革の中で、任意団体という立場が将来的に不透明であることや、法人設立が容易になったことを背景に
(1)ダム工学会の社会的な認知度の向上
(2)学術研究費の補助金交付を受けやすい体制の確立
を目的として、平成20年5月の第18回ダム工学会通常総会で一般社団法人への移行が議決されました。また、平成21年5月の第19回通常総会で、ダム工学会規約を変更し、一般社団法人ダム工学会の設立の前日をダム工学会の解散の日とし、ダム工学会会員は、一般社団法人ダム工学会の設立日に一般社団法人ダム工学会の会員になることとしました。従って、会員の皆様は、自動的に現在は一般社団法人ダム工学会の会員になっているということになります。また、同じ第19回通常総会で一般社団法人ダム工学会定款(案)を議決していただきました。
会員のわれわれは、ダム工学会が一般社団法人となったことを機会に、さらに学会活動の活性化を図っていかなければならないと考えます。昨年、私の会長就任時の挨拶でふれさせていただきましたが、現在もダムを取り巻く環境は引き続き厳しいものがあります。マスメディアは、あいかわらずダム建設は無駄な公共事業であると論評していますが、地球温暖化の影響が深刻になるに従い、21世紀における水資源の確保、防災の両面でダムの必要性は明らかであり、我々は声を挙げてそれを主張していかなければならないと考えます。
一般社団法人ダム工学会の課題として、会員となることによるメリットを感じてもらうために学会活動を充実することの必要性と、会員の分野別及び年齢別のバランスを改善していくことを指摘しました。幸い昨年12月で会員数は微増という状況で官界、大学の方の新規入会がありました。学会活動の充実のためには、ダム工学会の5つの研究部会、学会誌「ダム工学」、研究発表会、講習会及び現地見学会や5つの地域に分けて行っている地域活動、若手の会などの諸活動を有機的に結びつけることが、学会活動を活性化させる重要な方策であると考えます。一般社団法人ダム工学会の設立を機に会員各位に対し、ダム工学の振興、発展のために、一般社団法人ダム工学会に対するさらなる支援、ご協力を改めてお願い申し上げます。
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